僕は、少し前までは常に死を考える毎日を送っていました。
「どうして自分はこんなにダメなんだ」
「なんのために生きているのだろう」
こんなことばかりが頭に浮かびました。
今では自分の人生に責任を持ち、前向きに生きています。
今回は、僕が強迫性障害を患っていた時の実際の症状を解説します。
現在、僕と同じく強迫性障害などの不安障害を患っている方やその他心の病を患っている方、また、「自分はどこか人と違う」「生き苦しい」などと感じる方に寄り添う情報になれば幸いです。
不安障害とはどういったものか
不安障害とは、精神的な不安から、心と体にさまざまな不快な変化が起きるものです。
パニック障害、強迫性障害、社交不安障害などといった精神疾患の総称になります。
症状は人によって千差万別で、一障害だけ現れている方や複数障害が現れている方、さらに症状の強弱も一人一人全く違います。
まるで、アクションゲームキャラクターのステータスのようです。
僕の場合は、強迫が強めに現れていて、パニックも少し入っていました。
不安障害の原因は、遺伝や環境、精神的気質や身体的状態によるものとされています。
また、一般的に不安障害の人は、俗に言う幸せホルモンの一種であるセロトニンが不足しているそうです。
強迫性障害はまさに自分で自分を強迫する感じ
強迫性障害とは、
自分でもつまらないことだとわかっていても、そのことが頭から離れず、わかっていながら何度も同じ確認などを繰り返すなど、日常生活にも影響が出てきます。
厚生労働省HPより
意志に反して頭に浮かんでしまって払いのけられない考えを強迫観念、ある行為をしないでいられないことを強迫行為といいます。
とされています。
例えば、不潔を恐れて手を何度も洗ってしまう、戸締りやガス栓など過剰に確認してしまうなどが挙げられます。
僕の強迫症状3つ
僕の場合の具体的な強迫症状はこんな感じです。
「カギ閉めたっけ?」
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あれ、家のカギちゃんと閉めて出てきたっけ?
(確認に戻る)
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あっ、閉まってたわ
5外出に1回はありました。
おそらく多くの人は「家のカギを閉めたかどうか」までは気にしたことがあると思います。
しかし、僕は気になったらほぼ必ず確認しに戻ります(笑)
自宅と目的地の中間地点を少し越えた辺りでも戻ってました。
本当に時間のムダでしたね。
「リュックのチャック閉めたっけ」
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あれ、リュックのチャック閉めたっけ?
(リュックを肩から下ろして確認)
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あっ、閉まってたわ
2外出に1回はありました。
これはその場で確認できるタイプなのでまだ優しいかもしれません。
しかし、僕には強迫性障害特有の儀式がありまして、「左右対称」「偶数回実行する」といった縛りが存在します。
右肩から下ろして確認して背負う。
左肩から下ろして確認して背負う。
これで気に食わなければ、今度は左肩から下ろして確認して背負う。
偶数回じゃないといけないので、再度右肩からも下ろして背負う。
意味のないことをやってしまいます。
頭では自分で自分を笑っていますよ。(泣き笑い)
「なんか手汚ねぇ」
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ふ〜、やっと家帰ってきた〜
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鼻かゆ
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(ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ)
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机にホコリ乗ってた(つまんでポイッ)
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(ゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシゴシ)
1日に何度もありました。
鼻を触って、なんか付いたり気分が良くなかったりしたときに洗うのは普通のことでしょうけど、本当にちょっとしたことで手を洗いたくなってしまいます。
それも毎回ハンドソープでしっかり洗うので、手が荒れて荒れて仕方がありませんでした。
いわゆる潔癖症とはどこか違う感じで、むしろ部屋の掃除はズボラな方なんです。
特定の事に強く注意がいってしまうのも、強迫性障害の特徴といえます。
なかなか理解されないことが多い
いかがでしたでしょうか。
強迫性障害をはじめ、その他の精神疾患・精神障害も周りからはなかなか理解されないかもしれません。
こういうのは症状を持つ当人でないと、その辛さが分からないでしょう。
ご紹介した症例はあくまでも僕の個人例ですので、100人いれば100人それぞれに違った症状や強さがあります。
自分にも当てはまる!という方、治す治さないは自由です。
それは「個性」とも見て取れるからです。
しかし、そのせいで苦しんでいるとか、社会生活に支障が出ているのなら、あなたのタイミングで専門家に相談することをおすすめします。
当たり前のように私たちは生きていますが、生きているって幸せの真っただ中なんですよ。
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