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しみゆー
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同期の出世に嫉妬してしまう理由と嫉妬しない場合との違い【社会学的解説】

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テレビの向こうの大金持ちに憧れることはあっても、
「なんであいつがお金持ちで自分はこんなにお金がないんだ」
という嫉妬に苦しむ人はあまりいないでしょう。

しかし、一緒にバイトを始めた友人が自分より先に昇給するなどすると、
「なんであいつが!」
と腹立たしく思うことはあるかもしれません。

このように嫉妬してしまうのはどうしてでしょうか。
また、嫉妬するときとしないときの違いはなんでしょうか。

今回は、人の成功に嫉妬してしまう理由と、嫉妬しない場合との考え方の違いについて解説します。

目次

あなたが同期の出世に嫉妬する理由

テレビの向こうの大金持ちに嫉妬しないで友人に嫉妬するのは、自分と友人が同じ集団に属していると思っているからです。

自分と同じ立場だと思っているから、ちょっと先に進まれると不満を抱きます。

こうやって、自分と境遇を比較して不満を抱いたり優越感を抱いたりする相手(集団)を、「比較的準拠集団」と呼びます。

実際に所属している集団全部が比較的準拠集団になるわけではありません。
バイト先、サークル、ゼミ、部署など、所属集団はたくさんあっても、自分の境遇への満足度を決めるのは、あくまで比較的準拠集団になっている集団です。

なので、バイト仲間の就職先は気になりませんが、ゼミ仲間が自分より良いところに就職を決めるとショックを受ける、というようなことが起こります。

あなたが嫉妬した相手が見ている世界

これまでは嫉妬する側の視点で語ってきましたが、次は嫉妬される側(昇給した友人)の視点で考えます。

あなたを含めて学生バイトが、仲間内で「学生らしく」和気あいあいと働く中で、彼は社員と間違えられるくらい率先してよく働いていました。
だからバイト仲間から小うるさいと反発されることもありました。

あなたにとってバイト仲間は比較的準拠集団でしたが、彼にとってはどうでしょう。

彼にとってバイト仲間が所属集団の1つであることは確かですが、彼はそこの価値観よりもバイト先の社員の考え方を積極的に受け入れていました。
聞くと、どうやらそこに就職したらしいのです。

こういう、所属していなくても、いつか所属したいと思っている集団を、「規範的準拠集団」と呼びます。

規範的準拠集団の価値観や規範を積極的に受け入れることは、昇給した彼のようにプラスに働くこともあるでしょう。
しかし、彼が所属集団であるバイト仲間からは反発されたように、マイナスに働く側面もあるのです。

あなたにはあなたの道がある

現代社会では、誰もが複数の所属集団の一員です。

その中でどこを比較的準拠集団とし、どこを規範的準拠集団とするかによって、人の態度や満足度は変わってくるし、その人に対する所属集団の反応も変わってきます。

仲間内での評価に一喜一憂する前に、自分の比較的準拠集団や規範的準拠集団を振り返ってみると、複数の所属集団を生きる自分なりの道筋が定まるかもしれません。

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この記事を書いた人

節約、自分磨き
全力でお金と向き合った記事を書きます。
やめない限り失敗はない。

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