
つみたてNISAを始めることにしたよ。
eMAXIS Slimの全世界株式がいいかなーと思ったけど、
オールカントリーと除く日本のどっちにしようか迷ってるんだ。
どっちがおすすめかな?選び方の基準なんかある?
つみたてNISAで大人気の「eMAXIS Slim 全世界株式」。
その中でも、その名の通り全世界に分散投資する「オールカントリー」と、日本以外の全世界に投資する「除く日本」。
この2つのどちらにするかは、今や定番の問題になっています。



僕もめっっっちゃ悩みました!
結論から言うと、パフォーマンスに差はないのでどっちでもいいです。
僕はオールカントリーにしました。
今回は、つみたてNISAにおいて、eMAXIS Slim 全世界株式のオールカントリーか除く日本かを選ぶ基準と、なぜ、しみゆーはオールカントリーにしたのかについて解説します。
- eMAXIS Slim 全世界株式はオールカントリーと除く日本どっちがおすすめか
- eMAXIS Slim 全世界株式のオールカントリーか除く日本かを選ぶ基準
- しみゆーは、なぜオールカントリーにしたのか
オールカントリーと除く日本はどっちがおすすめ?


つみたてNISAにおいて、オールカントリーと除く日本はどっちがおすすめなのでしょうか。
どっちもおすすめ!→つまり、どっちでもいい!
はい、本当にどっちでもいいんです。
もうご自身の感覚で、なんとなくで好きな方を選んでも全く問題ありません!
パフォーマンスにほとんど差はないので、利益面でもどちらかを選んで後悔するような差はつかないと言えますし、運用中もどちらかが不利益を被るといったこともありません。
なので、オールカントリーか除く日本かを悩んでつみたてNISAの開始を遅らせているくらいなら、適当にどっちか選んで今すぐ始めるべきです。
しかし、それでも悩んでしまうというのもわかります。
確かに、日本を除くか否かを分けている以上、幾らかの違いがあるのは当然です。
であれば、オールカントリーと除く日本を数字で比較するのが賢明ですね。



「絶対これを選ぶべき」
「これを選べば間違いない」
って言ってほしいですよね…笑
オールカントリーと除く日本の違いを5つのポイントで比較


それでは、オールカントリーと除く日本を比較して違いを確認していきましょう。
ポイント①:運用管理費用(信託報酬)
信託報酬は、投資信託を管理・運用してもらうための経費として、投資信託を保有している間はずっと投資家が支払い続ける費用のことです。
ただし、別途支払うのではなく、信託財産の中から「純資産総額に対して何%」といった形で毎日差し引かれます。
オールカントリー:0.1144%
除く日本:0.1144%
信託報酬はどちらも同じなので、優劣はありません。
ポイント②:純資産額
純資産額を見る理由は、ファンドの残高が少なすぎると、効率的な運用が行えなかったり、途中で運用をやめてしまったりする(償還する)ケースがあるからです。
2022年6月9日時点のそれぞれの純資産額は以下の通りです。
オールカントリー:5,694億円
除く日本:1,496億円
純資産額の大きさではオールカントリーが優位になります。
ただし、除く日本も十分すぎる純資産額なので、このポイントで悩む必要はありません。
ポイント③:組入国
オールカントリー


- アメリカへの投資比率は57.8%
- 日本への投資比率は6.5%
除く日本


- アメリカへの投資比率は61.8%
- 日本への投資は無し
上位5カ国の投資比率は以下の通りです。
投資国 | オールカントリー | 除く日本 |
---|---|---|
アメリカ | 57.8% | 61.8% |
日本 | 6.5% | ー |
イギリス | 3.8% | 4.0% |
フランス | 2.9% | 3.1% |
カナダ | 2.8% | 3.0% |
- アメリカへの投資比率差は4%
- 除く日本はオールカントリーに比べて、日本へ投資しない分他国への投資比率がわずかに高くなっている
「日本は不景気だから必要ない」
「個別で国内株式へ投資しているから必要ない」
「日本の銀行で預金しているから、わざわざ日本への投資はしない」
これらのような考えをお持ちなら「除く日本」への投資がいいかもしれませんね。
ポイント④:年間収益率
年度 | オールカントリー | 除く日本 |
---|---|---|
2011年 | -11.8% | -11.0% |
2012年 | 29.6% | 30.2% |
2013年 | 49.2% | 48.8% |
2014年 | 21.1% | 21.9% |
2015年 | -2.2% | -3.0% |
2016年 | 2.9% | 3.2% |
2017年 | 20.3% | 20.3% |
2018年 | -7.5% | -8.2% |
2019年 | 26.8% | 27.5% |
2020年 | 9.0% | 9.0% |
2011年〜2020年の年間収益率です。
結論、年間収益率は誤差の範囲です。
日本への投資割合は「6.5%」のため、パフォーマンスに違いはあるも大きな影響はありません。
ポイント⑤:組入銘柄上位5社
順位 | 上位10銘柄 | 比率(オルカン) | 比率(除く日本) |
---|---|---|---|
1 | APPLE INC | 4.10% | 4.30% |
2 | MICROSOFT CORP | 3.20% | 3.40% |
3 | AMAZON.COM INC | 2.00% | 2.10% |
4 | TESLA INC | 1.20% | 1.30% |
5 | ALPHABET INC-CL A | 1.10% | 1.20% |
組入銘柄上位5社は同じであり、投資比率もわずかな違いです。
以上、5つのポイントをまとめると以下のようになりました。
- 運用管理費用:同じ
- 純資産額:オールカントリーが優位
- 組入国の比率:日本への投資は「6.5%」
- 年間収益率:誤差
- 組入上位5社:同じ、誤差



数字で見ても、優劣はありませんね。



じゃ、じゃあどう判断したら・・・
では、次でおすすめの判断方法を紹介しますね。
オールカントリーか除く日本かを選ぶ基準おすすめ3つ


オールカントリーか除く日本かを選ぶ基準として、しみゆーの個人的なおすすめをご紹介していきます。
基準①:別で国内株式への投資をしている?するつもり?
1つ目は、別で国内株式への投資をしているか否か、また、するつもりか否かです。
「除く日本」への投資“のみ”の場合、その名の通り日本へは投資をしないということになります。
それをリスク分散の観点で考えると、除く日本はオールカントリーよりも脆いポートフォリオであると言えるかもしれません。
なので、国内企業の個別株の保有や、他の日本が含まれたインデックス投資をしていない、そして、今後も日本への投資をするつもりはないのなら、オールカントリーを選択するのがおすすめです。
今後、日本への投資をする予定の場合でも、オールカントリーを選ぶデメリットはありません。
基準②:日本の成長性に期待する?
2つ目は、日本の成長性に期待するかどうかです。
現在、日本の不景気が続いていますが、過去には日本の好景気時代がありました。
また日本株が息を吹き返すだろうと予想している、また、自分の生まれ育った日本という国を応援したいなど、何かしらで日本の成長を期待するのであれば、日本が含まれているオールカントリーを選択しましょう。
基準③:音の響きや耳触りの良さ
最後3つ目は、名称の音の響きや耳触りの良さです。
これは、僕しみゆーの個人的な選択基準です。
僕が、eMAXIS Slim 全世界株式のオールカントリーか除く日本か、どちらを選ぶかで非常に悩んでいた時に、最終的に決断の基準にした方法になります。
具体的に説明すると、「全世界株式(除く日本)」よりも「全世界株式(オールカントリー)」の方が字面や声に出した時の響きがよく感じたので、結果的にオールカントリーを選択した、ということです。
おーーーーーぅる、かんとるぃーーーーーーーーーーー!!!!!!!!と声に出しました笑
「日本以外の全世界に投資しています。」
「全世界に投資しています。」
後者の方が気持ちが良くないですか?(完全に個人の感覚)
つまりは、こんな理由で選んでしまっていいくらいに、オールカントリーと除く日本はどっちでもいい、ということなんです。



ちなみに、現在は「除く日本」の方がわずかにリターンが大きくなっています。
今の評価から20、30年後に期待するのなら、除く日本を選んだ方が大きな財産になっているでしょう。
オールカントリーを選んでおけば問題ない


eMAXIS Slim 全世界株式のオールカントリーと除く日本の比較をしてきました。
まとめると、
- オールカントリー、除く日本、どっちを選んでもいい
- 数字で比較しても誤差の範囲内で、パフォーマンスに影響はない
- 国内株式へ投資しているなら除く日本
- 日本の成長性に期待するならオールカントリー
- しょうもない理由で選択しても問題ない
オールカントリーか除く日本かで悩む時間は最小限にしましょう。
それでも悩んでしまうなら、オールカントリーに投資してください。
この選択に関しては、準備の時間よりも今すぐに行動(投資開始)すべきです。
素早い決断が大きな成果を生みますからね。
それでは良い投資家ライフを!
ありがとうございました!

