バランスファンドは、国内外の株式や債券、不動産やコモディティなど幅広い資産の運用を、1本のファンドで行ってしまう優れものです。
そのため、一般的なファンドよりもさらに分散投資効果が大きく、リスクが低減できます。
自動的にリバランスもしてくれるので、初心者におすすめのファンドです。
けれどその分、信託報酬が高めです。
また、さまざまなバランスファンドがあるので、購入の際は、どんな投資対象にどれくらいの割合で投資するファンドなのか、資産配分をしっかり確認することが大切です。
バランスファンドは自動的にリバランスをしてくれる
運用を続けるうちに、それぞれの資産の価値が変化していきます。
そこで、安定した運用を目指すには、定期的に資産配分を元の形に戻すリバランスが必要です。
バランスファンドは、そのリバランスを自動的に行ってくれることもメリットです。
時間の経過とともに株価が上昇、債券が値下がり
⬇︎
自動的にリバランス
⬇︎
リバランスによってリスクが低減され、その後も安定した運用ができます。
リバランスのためには、
・値上がりした株式を売却する。
・値下がりした債券を買い増しする。
バランスファンドなら、自分で資産配分のチェックや売買手続きをしなくてもOK!
代表的なバランスファンドの例
運用会社によってバランスファンドの特徴も多種多様ですが、ここでは純資産の大きなバランスファンドの例をご紹介します。
運用会社 | 信託報酬 | 信託財産留保額 | 決算日 | 純資産総額 | |
---|---|---|---|---|---|
セゾン・バンガード・グローバルバランスファンド | セゾン投信 | 0.506% | 0.1% | 毎年12月10日 | 2004.9億円(2019年12月30日現在) |
eMAXIS Slim(8資産均等型) | 三菱UFJ国際投信 | 0.154% | なし | 毎年4月25日 | 366.1億円(2019年10月31日現在) |
eMAXIS(8資産均等型) | 三菱UFJ国際投信 | 0.55% | 0.15% | 毎年1月26日 | 320.5億円(2020年1月31日現在) |
SBI資産設計オープン(資産成長型) | 三井住友トラスト・アセットマネジメント | 0.748% | 0.15% | 毎年11月10日 | 318.3億円(2019年11月29日現在) |
iFree8資産バランス | 大和アセットマネジメント | 0.242% | なし | 毎年9月7日 | 161億円(2019年9月30日現在) |
つみたて8資産均等バランス | 三菱UFJ国際投信 | 0.242% | なし | 毎年6月25日 | 161億円(2019年12月30日現在) |
資産配分の変更ができないことがデメリット
バランスファンドは、株式と債券など正反対の値動きをする資産を1本のファンドに組み込むことで、リスクを低減しています。
しかし、たとえば株価が上昇して「株式をもっと買いたい」と思っても、ファンドの資産配分は固定されているので、せっかくのチャンスを逃してしまうこともあります。
株価が上昇期にある場合

個別のファンドを運用

株式型ファンドを買い増して債券型ファンドを売却することで、株式中心の資産配分に変更すれば、株価上昇によりトータルの資産額も大きく高まる!
バランスファンドを運用

株価の値上がり率が債券の値下がり率を上回れば、株式資産額が増えていく形にはなるが、資産配分を株式中心に変更できないことから、トータルの資産増加はあまり期待できない。
コメント